News

お知らせ

市況レポート「テディベアのマーケットアイ」10月21日号

好評をいただいている、弊社代表・野田隆の市況分析「テディーベアのマーケットアイ」。
ウェブサイトでは、先週の「マーケットアイ」よりトップコラムのみを転載しています。お取引のある皆さまへは、市場動向についてのコラムと併せてお届けしています。購読をご希望の方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。

※このレポートは投資家に参考になる経済・市場環境に関する情報を目的としたもので、特定の有価証券の投資を推奨したり、投資勧誘したりすることを目的としたものではありません。また、このレポートは弊社が信頼できると考えられる情報に基づき、独自にこれを分析した見解であり、レポート作成時の執筆者の意見を正確に反映しますが、その内容を保証するものではありません。

1.米国市場の動向

■大統領選挙

 どちらが大統領になっても米国の投資家はある程度政策は予想できると理解している。特に今週になってトランプ氏が大統領に選ばれる可能性が高くなってからは株買い、ドル買いが活発化した。2016年の株価のイメージが乗り遅れたくないという投資家の心理を刺激した。当時は当初トランプ氏になると株価は下落すると考えられていたため、当選後大型減税を好感した買いが殺到し株価は大幅に上昇した。今回はトランプ氏の政策はある程度予想されていて米国市場全体が影響を受けることはない。財政赤字が約300兆円に達していて新たな大規模な財政出動は難しく、インフレも粘着的で政策金利の引き下げにも慎重にならざるを得ない。トリプルレッドになれば裁量の余地は出てくるがそれも債券市場の動向次第になる。 ハリス氏が大統領に選ばれた時は、政権移行が秩序ある形で行われ、両党が選挙結果を受け入れるかが焦点になる。しばらく混乱が続く恐れがある。

■米国株式市場動向

 9月のFRBの4年半ぶりの利下げから1カ月、金融緩和と強い米国景気の併存を追い風に米国株式市場は新高値を更新した。世界の機関投資家は株式への資金配分を急速に増やしていてキャッシュ比率は3.9%の警戒水準まで低下している。大幅な金融引き締めにも拘わらずFRBのバランスシートが7兆円あるなど金余りが続いていて、2000兆円を超えるシャドーバンキングの存在が金融引き締めの影響を見えにくくしている。株式市場の動向は、米経済の強さ次第になるが、米国株式市場の出来高が拡大してこないので上昇の勢いはあまり強いと言えない。ラッセル2000という中小型株指数が2021年以来の3年ぶりの高値を更新したが、これは、相場 の過熱期に起こる現象と言われている。

 フィラデルフィア半導体指数が高値を抜けていないのも気なる。Ⅿ7も上昇しているのはエヌビディアだけで銘柄が集中し過ぎている。今後大きく上に抜ける材料が出てきて出来高が出来てこないと大幅な調整が生じることになる。 

                   

この記事をシェアする

私たちは、資産運用ビジネスを支援しています。

お問い合わせはこちら